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つのしかブログ

神奈川県湘南地方の歯科医のブログ

2009-06

9周年

昨日は当クリニックの開業9周年でした。

これもひとえに皆様方のお陰と感謝申し上げます。

今はこの9年間を振り返りながらちびちびと晩酌中、最近よく感じる「歯科医師と患者さんとの意識のズレ」のことを少し書きたいと思います。



歯科疾患に対する治療の多くは主に人工物を使っての修復処置(つめる)などが多いのですが、歯科医師にとってそれは「しかたがなくこれで代用している」感が強いので、もちろん「つめたからそれで一生問題なし」などとは思っていません。

またたとえば「歯がしみる、噛むと痛む」といったカリエスの深い状態でも、歯科医師は歯髄組織を可能な限り保存(神経を取らない治療)したいと考えます。もちろん神経を抜く治療をするときもありますが、どちらにしても長い目で見たときには、現在は一時的にしみたり一過性に痛んでも多少は患者さんに我慢していただいて結果的に歯牙の寿命を延ばせる治療を選びます。

これらを患者さんに説明して納得をしていただいているとかってに判断していましたが、、、。

なんと患者さんにとっては「もう治療したのだからしみない、詰めたのだから取れない、神経取ったのだから痛まない、違和感も出ない」というのが当たり前、そうでなければヘタクソな歯科医師であると、、、。

また歯科医師側は今回カリエスになった原因はこれなのだから、これからもこれらの原因を除去していかなけねばまた疾病を繰り返すであろうと説明しますが、患者さん側はとりあえず現状の打開が最優先で「詰めたら治った」のだからそれで終わり的な面があるのもまた事実。


これらのことはごく一部のことですが、歯科医師と患者さんとでははっきりとした意識のズレを感じます。

したがって私は実は両者にコミュニケーション(特にインフォームドコンセント)があまりうまく機能していないのではないか、私の説明は患者さんには解っていただきづらいのではないかと思うようになりました。


たとえば疾病を起こす原因(細菌、力学的物理的なもの、血液循環など全身的疾病、またはその複合型)で解っていることも、あまりはっきり解っていないこともしっかり説明しているか?それがはっきり伝わっているか?

さらには人間は死というものも避けて通れない、すべてのものに寿命は存在する(しかしだからといって適当に治療すればいいと言っているのではない)。そういう生理的面まで考慮したその人その人に合った過度の負担をかけない最良の治療方法を患者さんとじっくり話し合いで説明できているか?伝わっているのか?


しかしナカナカ9年間、結果は「歯科医師と患者さんとの意識のズレ」が大きく、実はまったくと言っていいほどお互いの考えや感じたことは伝わってはいないのでした。


私はこれはやはりさらなるコミュニケーション能力を磨いてゆかなければ良質な医療の提供など夢のまた夢に終わるのかと反省しました。


10周年に向けた1日目の夜の誓いでした。






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